京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
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●コラム「暖流」
「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。 子育ての心構え
この世に生まれた赤ちゃんは、見知らぬ親から十分に愛される体験を積み重ねて愛着を形成していく。清潔な環境で眠り、食し、思い切り遊び、学び、愛されることは、国や宗教や時代を超えての基本的な子育てではないだろうか。「人見知り」は絆(きずな)の証明の1つである。
親を含む周囲の大人たちからのお世話やかかわりの中で、「基本的信頼感」が築かれ、「この世もなかなか心地よいもんだ」と思うようになる。 長じて、自分以外の人々も自分と同じように大切な存在であると認識し、社会に出て行くが、その日まで、わが子の育ちを必死で守り抜き、旅立ちを見届けることが親の役目ではないだろうか。 思春期、親への依存と自立の葛藤(かっとう)の中でもがきながら「自我同一性」を獲得していく。その心の核心に、自分自身がかけがえのない存在であることに確信を持っていることが大切であり、幼少期からの親子関係の延長線上に1つのゴールがある。 70年前の米国の警告を紹介します。 わが子を非行化させる10カ条
決して守らないで下さい! あさの あけみ氏 1950年京都市生まれ。大阪医科大卒業。76年、京都市に入り、京都市立病院小児科に勤務。西京保健所長、南区長などを歴任。2003年、京都市子育て支援政策監就任。05年から現職。保健福祉局医務監兼務。
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