ともに生きる・福祉のページ
京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。

ふくしナウ

「ともに生きる」をテーマにした福祉コラムです。

京都市災害ボランティアセンター

平時の備え、迅速支援に



 今年7月の九州北部の豪雨災害では発災から1週間までに、福岡県朝倉市、添田町、東峰村、大分県日田市で災害ボランティアセンターが開設されました。京都市では、災害が起こってからではなく、日常的に活動できる体制を築くため、平成18年から常設型の「京都市災害ボランティアセンター」を開設しています。行政、地域組織、NPO法人などがそれぞれの強みを出し合えるよう、京都市、社会福祉法人京都市社会福祉協議会、特定非営利活動法人きょうとNPOセンターの三者が設置主体となっています。


九州北部豪雨で土砂に埋もれた家屋の泥を酷暑の中で掃き出すボランティア
 京都市で大きな災害が起こった際は、被災地の区役所に区災害対策本部が設置され、その要請により日頃から地域とつながりのある区社会福祉協議会が中心となって、区災害ボランティアセンターが開設されます。被災者や被災地域の要請に応じて、避難生活や復旧、復興などを支援するボランティア活動を効果的に進めるため、市災害ボランティアセンターは、総合的な調整や関係団体との連絡調整を行うほか、京都市外から活動に参加されるボランティアの調整を行います。

 平時からの備えとしては、災害ボランティア活動についての啓発や研修、災害支援ボランティアらの人材育成、災害ボランティアセンター運営訓練、活動用資機材の整備などを、区社会福祉協議会と連携し進めています。

 他の地域に大規模災害が発生した時は、一刻も早い生活の復旧を要望する被災地の声、被災地の力になりたいという市民の方々の思いに応え、発災後早い時期でのボランティア派遣も行っております。

 九州北部の豪雨災害においても、先遣隊の派遣後、公募のボランティアを8月1日から4日間、また、学生主体のボランティアを8月8日から3日間、それぞれボランティアバスを運行して派遣しました。

 自然災害が多発するなか、毎年どこかで災害ボランティアセンターが開設され、新聞やテレビで取り上げられることも増えてきましたが、一人でも多くの方に災害ボランティアセンターの役割を知っていただけるよう、今後も啓発に力を入れるとともに、京都市の特性を生かして学生向けの講座を実施するなど、人材育成も進めていきたいと考えています。

 同センターセンター075(354)8728、ファクス075(354)8727。ホームページはhttp://ksvc.jp/ メールアドレスはoffice@ksvc.jp

 平時の開設時間は平日(月〜金)午前9時〜午後5時(第3火曜日、祝日、年末年始は休業)

(京都市災害ボランティアセンター)