ともに生きる・福祉のページ
京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
自然との共生  障害者カヌーを楽しむ

【5】京パラ開催まであと1カ月

「一緒に遊ぼう」実行委準備着々(2019/06/17)


写真
パラマウントチャレンジカヌーの前日に行ったキャンプで交流する参加者ら(2010年7月24日、京丹波町)=写真は本人提供

 パラマウント・チャレンジ・カヌー(以下パラチャ)は今年も6月15、16日の大阪府での開催を皮切りに、7月14日に京都府京丹波町で、9月には奈良県や兵庫県で、各地の地域性を生かして開催されます。それぞれ実行委員会を立ち上げ、スタッフやボランティアは協力し合って準備を進めています。

 パラチャは1991年に奈良県でスタートし、翌年に京都府で行われ、そして95年5月には「障害者カヌー協会」(現、日本障害者カヌー協会)が結成されました。

 その後、関西から全国へ広がり、昨年は山形県で、今年は広島県で初開催されます。川だけでなく湖や海、プールなどいろいろなところで障害のある人がカヌーを楽しむことができるようになりました。

 各地のパラチャに出かけていけば、みんな温かく迎えてくれます。京都でのパラチャ、京パラでは、参加者に配るTシャツやお昼のカレーライスが人気ですが、私も参加している奈良パラ(9月7、8日、五條市吉野川)は、土曜日夕方のキャンプから盛り上がり、天気のいい時は天体望遠鏡で星空を眺めたり、参加者がそれぞれ自慢の料理を持ち寄って振る舞ったり、ステージで自慢の楽器での演奏などを披露してくれます。

 また、今年で5回目を迎えるチャレまる(チャレンジカヌー円山川。9月29日、兵庫県立円山川公苑)は、年々参加者が増えてきて、今年は兵庫県の方を優先することになったようですが、定員に余裕があれば、他府県からも参加できるとのことです。午前中は池で体験をして、午後から川に出てツーリングを行います。

 「一緒に遊ぼう」。障害者カヌー協会の結成宣言にそう書かれてあります。京パラは年1回ですが、カヌー大好き人間は、私だけでなく各地に出向いています。京パラの実行委員には大阪から足を運んでくれるメンバーがいたり、パラチャで知り合った京都の仲間を中心に「チーム保津」をつくり、日頃からカヌーのスキルを高めて、安全に大会が進むように支えてくれています。

 また、一緒に実行委員会に取り組んでいた仲間には、子どもたちの水の事故をなくすために「子どもたちにライジャケを!」(http://lifejacket-santa.com)と、ライフジャケットの着用を呼びかける活動をしている人もいます(ぜひ、ホームページを見てください)。

 パラマウント・チャレンジ・カヌーin京都まであと1カ月。あなたも京パラに参加してみませんか?


近畿のパラマウントチャレンジカヌーの開催日程

パラマウントチャレンジカヌーin京都
7月14日午前9時〜午後2時、由良川(京丹波町)
前日よりキャンプをしています。

 締め切りは終了していますが、お問い合わせください。

奈良パラマウントチャレンジカヌー
9月7、8日、カルディアキャンプ場、第二キャンプ場(奈良県五條市島野町)
詳細はこれからです。

パラマウントチャレンジカヌーin円山川
9月29日午前9時〜午後3時、兵庫県立円山川公苑(兵庫県豊岡市小島)
詳細はこれからです。

京パラの問い合わせ
同事務局、京都市南区吉祥院西定成町の市中部障害者地域生活支援センターらくなん内 090 (1070) 6044=午後8時〜11時


写真 えむら・ひろゆき
1952年生まれ、京都市出身。
京都府立嵯峨野高卒。3歳の時に小児まひにかかり身体障害者(下肢機能障害)になる。京都市中部障害者地域生活支援センターらくなん嘱託。パラマウント・チャレンジ・カヌー京都実行委員長。66歳。