京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
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●ともに生きる
ともに生きるフォーラム♦♦♦♦♦ 対 談 ♦♦♦♦♦好きな人を助ける 堀田さん不足分は国に注文 尾藤さん
司会 生き生きした老後を過ごすには、どんな心構えでいればいいのでしょうか。
尾藤 厳しい状況のなかで何が問題かを考えたいですね。自分でやれること、周りにしてもらえることなどを整理すればどうでしょうか。一番大事なのは自助努力だけでなく、困ったときは周りの助けに頼ることではないでしょうか。足りないところは政府に注文をつける必要があります。 司会 孤立死が相次ぐ都会で助け合いは実現できるのでしょうか。 堀田 地域に住んでいる人が幸せになろうと思って立ち上がらないと地域は動きません、よくならないでしょう。助け合いは難しく考えないで、気に入った人にだけすればいいのです。そうしていくうちに関係は広がるものです。それでいいのです。 司会 公的扶助についてですが、財政問題が大きくのしかかります。 尾藤 財政問題を議論する際、全体のバランスがあります。これまで消費税は282兆円ぐらい集めています、一方で企業に対する減税額は255兆円です。これでいいのかという議論があります。福祉を充実させる財源はあると言いたいですね。 司会 福祉の財源も課題ですが、年金や健康保険などの負担感も高まっています。 堀田 スウェーデンの付加価値税(消費税)は25%ぐらいです。収入に対する所得税率も40〜50%と高い。日本は消費税を2%上げるかどうかで大騒ぎになっています。なかなか難しい問題です。財源としていえば、法人税については世界的に下がっている。多くの国が日本よりも低くしています。これは企業の国際競争力ともからむ問題です。よりよき答えを求めていくには時間がかかることでしょう。 (司会は京都新聞社会福祉事業団の直野信之常務理事が担当)
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