京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
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●ともに生きる
みんなで海釣り〜障害のある人の体験講座
講座は1998年に始まり、21回目。障害のある人が介助者や家族とともに誰もが気軽に参加できるレクリエーションとして開催し、京都・滋賀をはじめ神戸や広島などから参加者が集い、寝食をともにして釣りを楽しんでいる。 初日は同市の府立青少年海洋センターマリーンピアで開講式の後、投げ釣りを楽しみ、釣り講座に臨んだ。参加者は魚の釣り方や仕掛けの仕組み、危険な魚の見分け方、救命器具のつけ方などを学んだ。
天候が不順で雨が続いていたが、釣り場にはたくさんの魚が集まった。参加者らは、アジやアコウ、ガシラ、カワハギなどの魚を釣り上げた。 今年初めて参加した京都市山科区の西村宰さん(17)は、前日の講座から胸を躍らせ、当日も元気いっぱい。同行したヘルパーの鮫島祐子さん(61)と一緒にアジやガシラなどを釣り上げ、「かわいい」「すごい」と大喜びの様子。 娘の琉那さん(16)と参加した上京区の奥田留美子さん(46)の釣りざおにも次々魚がかかり、「こんなに釣れると癖になりそう」と大興奮。「高校生がサポートしてくれて、至れり尽くせり。自分たちだけだと餌の準備や釣った魚の処理が難しいので、本当に心強い」と喜んでいた。
釣りのインストラクターを取りまとめる京都磯釣連合会会長の前田剛さん(58)は「たくさんの人の協力があってはじめて実現できるイベント。昨年よりもよく釣れ、参加者の方たちがとてもにこやかで、楽しんでくれるとこちらも勇気をもらえる」と感慨深げに語っていた。 主な協力団体は次の通り。 【後援】宮津市、宮津市社会福祉協議会 【協力】日本釣振興会近畿地区支部・京都府支部、全日本釣り団体協議会、京都釣具商組合、京都府磯釣連合会、MFG、GFG、京都府漁業協同組合、京都久野病院 【協賛】アサヒフーズ、魚矢、がまかつ、東レ・モノフィラメント、ハヤブサ、マルキュー、マルゴ (フリーライター・小坂綾子)
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