京都新聞掲載「ともに生きる」「福祉のページ」の記事をネット上で紹介するコーナーです。
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●広がる 地域の輪 At-kyoto多様な価値観認め生きやすく
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「世界ダウン症の日@京都」で行ったライブイベント(3月25日、京都市中京区)=ともにAt -kyoto提供写真 |
にぎやかなブラジル音楽のリズムが平安神宮の大鳥居にまで響いた。幼児から高齢者まで年齢、服装もさまざまな人たちが打楽器を鳴らしたり旗を掲げ、陽気な足取りで岡崎公園(京都市左京区)の外周を進んでいく。ことし9月23日、ダウン症への理解を促すイベント「バディウォーク@京都」は、1000人を超す参加者でにぎわった。
「性別や国籍、障害のあるなしを超え、多種多様な人が集まって交流することを目ざしてきました。みんなが笑っている姿が、ここにはあります」。バディウォークを主催した「At-kyoto」代表、武田みどりさん(43)は、ダウン症の8歳の次男を含め4人の子どもを育てる母親。今回5回目の開催でよい変化が起こってきたと、喜んだ。
イベント終了後の集計では、参加者は10都府県に及び、約90%はダウン症児・者以外の人だった。世界平和を訴える外国人ランナーが加わるなど国際色も増した。岡崎公園内に設けたチャリティーマーケットの出店数は25。ボランティアによるフラダンスやライブ演奏などが会場を盛り上げた。
バディウォークは、ダウン症理解の啓発行動として1995年、米国で生まれた。参加者が1マイルのチャリティーウォークを行うのが特徴。世界約300カ所に広がり、2014年には京都市でも始まった。下鴨神社・糺の森で開かれたその第1回目を企画したのが武田さんたちで、2回目からは岡崎公園での秋開催が定着している。
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岡崎公園の周辺をにぎやかに行進する「バディウォーク@京都」の参加者たち(9月23日、京都市左京区) |