京都新聞掲載「事業団だより」


京都新聞掲載「事業団だより」

社会でもがんばれ
施設巣立つ生徒に「お祝い金」(2020/03/17)

photo 京都新聞社会福祉事業団はこのほど、今春に中学、高校を卒業して京都、滋賀の児童養護施設を巣立つ生徒に「卒業お祝い金」を、また京都、滋賀に在住し、小中高校を卒業する交通遺児に「卒業お祝い」として図書カードを贈呈した。

それぞれ、新生活に役立ててもらうため、毎年贈呈している。

児童養護施設を巣立つ中学生に1人2万円、高校生に1人4万円のお祝い金を支給している。京都、滋賀の全17施設の生徒が対象で、本年度は16施設の61人(中学生10人、高校生51人)に計224万円を贈った。

高校生4人が巣立つ児童養護施設京都聖嬰会(京都市北区、杉野義人施設長)では13日、同事業団の藤木泰嘉常務理事が、3人にお祝い金を手渡した=写真。3人は「1人暮らしのための家具や家電の購入費に充てます」「引っ越しに使います」「福祉職を目指しているので、学費用に蓄えます」などと話した。

また、図書カードを贈ったのは、交通遺児の小学生3人、中学生7人、高校生14人の計24人。京都府や京都市、おりづる会(滋賀県)を通じて届けた。図書カードは小学生1人5000円、中学生1人7000円、高校生1人1万円。

児童養護施設の生徒へのお祝い金は、同事業団に寄せられた「児童養護施設・乳児院等の子どもたちの」寄付金などを充て、交通遺児への卒業お祝いは「交通災害救済基金」を活用している。