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おいしいレシピをご紹介します。

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松下玲子
管理栄養士、製菓衛生師。
学校法人トモエ学園北大阪福祉専門学校、家政学教員。同志社女子大学家政学部食物学科卒業後、神戸市内の病院勤務を経て、1998年より現職。

テーマ:お年寄りにやさしいレシピ〈1〉(2006/06/13)


【夏バテ回復に効果】
夏にさわやか、やさしい味のとうがんを使っての一品です。 夏野菜なのに冬瓜とよばれるのは、夏にとれたものが冬までもちこせるほど保存性が高いことから。水分が多く、口当たりよく消化もよいので、真夏の暑い時期や食欲があまりない時にお薦めの料理です。また、良質のたんぱく質やビタミン、中でもビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に摂ることで、夏バテなどの疲労回復にも効果的です。

夏の暑い時期に、なんとなく体のだるさや疲労感を感じたことはありませんか。
このような夏バテを起こす大きな原因の一つに栄養不足が考えられます。夏は多量の発汗でビタミンやミネラルが損失しやすく、食事も偏りがちになるため、たんぱく質の不足も招きます。特にビタミンB1が不足すると、体内で代謝がうまく行われず、だるさや疲労感が蓄積します。

そこで、疲労回復に即効性のあるビタミンB1とたんぱく質の両方を豊富に含んでいる食品が豚肉。そして枝豆にも、たんぱく質や大豆にはないビタミンCが多く含まれています。さらに、副菜にはお酢を使った一品を添えると、胃液の分泌を促し、食欲の増進にもつながります。
豚肉、ビタミン・ミネラルの多い緑黄色野菜、海藻類などを上手に組み合わせて積極的に摂り、暑い夏を元気に乗り切りましょう。

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【材料(4人分)】〈1人あたり…255kcal〉


とうがん800g
豚もも薄切り肉400g
塩・こしょう各少々
片栗粉大さじ1
枝豆(さやつき)80g
パプリカ(赤)1個
しょうが1かけ
赤とうがらし1/2本
A

カッコ水 …3と1/2カップ
砂糖…小さじ1
酒 …1/4カップ
顆粒スープの素…小さじ1
しょう油…小さじ1
塩…小さじ1/8

【作り方】

  1. とうがんは種を除いて皮を薄くむき、3〜4cm角に切ります。
  2. 豚肉は大き目の一口大に切り、塩、こしょうをふって片栗粉をまぶします。
  3. 枝豆は軽く塩ゆでし、さやから取り出しておきます。
    パプリカは縦半分に切ってわたと種を除き、薄切りにします。
  4. しょうがは薄切りに、とうがらしは水にふやかし種をとります。
  5. 鍋にA、とうがん、しょうが、とうがらしを入れて強火にかけます。
    沸騰したら豚肉を加えます。
    アクを取り、落としぶたをして弱火で30分から40分ほど煮込みます。
  6. 最後にパプリカと枝豆を加え柔らかくなったら出来上がり。