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おいしいレシピをご紹介します。

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松下玲子
管理栄養士、製菓衛生師。
学校法人トモエ学園北大阪福祉専門学校、家政学教員。同志社女子大学家政学部食物学科卒業後、神戸市内の病院勤務を経て、1998年より現職。

テーマ:お年寄りに優しいレシピ〈2〉(2006/09/12)


【生活習慣病の予防に】
今回は、京都の伝統野菜を使っての一品です。
賀茂なすは、左京区吉田生まれ。大正末期に現在の上賀茂で栽培されるようになったともいわれ、なすの女王ともいえる風格と味わいを持つ逸品。
また、万願寺とうがらしは、1920〜30年代に舞鶴の万願寺で誕生したと伝えられていて、果肉が柔らかく、甘味があり種が少なく食べやすいことが特徴です。

京都の肥沃な土地、寒暖の差が激しい四季にメリハリがある独特の気候のもと、様々な改良や工夫を凝らして生み出されてきた「京野菜」は、ビタミン(A・C・E)・ミネラル(カリウム)・食物繊維などの栄養成分が一般の品種に比べて大きく上回り、整腸作用やコレステロール低下作用、塩分排泄作用などの働きがあるため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の発症予防にもつながり、非常にヘルシーであることが栄養学的にも分かっています。また、ガンを抑制する成分が多いことも研究されています。

【旬のさんまを食べよう】
さんまは、良質のたんぱく質やビタミンA、ビタミンB2などが豊富です。また、さんまをはじめ、背の青い魚(いわし、さばなど)の脂肪には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれ、これらは血液中のコレステロールを減らす働きがあります。

さんまは大きくてやせているものより、小さくても太っているほうが脂がのっています。目がきれいで、腹の部分が破れてないものが新鮮です。塩焼き、蒲焼き、揚げたり、煮たりと、色々な料理で旬のさんまを味わってみましょう。

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【材料(4人分)】〈1人あたり…156kcal〉


賀茂なす1個
万願寺とうがらし8本
まいたけ1パック
しめじ1パック
かぼちゃ120g
みょうが4個
揚げ油適量
出し汁2カップ

A


しょう油 …大さじ2
みりん…大さじ2
塩 …少々

B

酢 …小さじ1
しょうが汁…少量


【作り方】

  1. なすは、へたを落として4つ割にします。
    とうがらしは、縦に切り込みを入れておきます。
    まいたけ、しめじは根元を落として小房に分けます。
    かぼちゃは、7〜8cm厚さの薄切りにします。
    みょうがは、縦半分に切ります。
  2. 青じそとみょうがはせん切りにして水にさらし、しょうがはみじん切りにします。
  3. 鍋にA(しょう油,みりん,塩)を合わせ入れ、ひと煮立ちさせます。火を止めてB(酢,しょうが汁)を加えて、ボールなどに移します。
  4. 揚げ油を中温(160℃)に熱します。野菜の水気をよくふき取り、何もつけずに素揚げします。
  5. あついうちに(2)につけ、15分程置いて味をなじませます。
  6. お皿に盛り付け、汁をはります。