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京滋のくつろぎスポットをご紹介します。京都滋賀にある素敵なスポットがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
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●洛西の山裾で春を満喫(09/04/14)文・写真 北浦加代子
今回は満開の桜を求めて、
花の寺からはじまる春の散策
阪急東向日駅から阪急バスで終点の「南春日町」で降ります。
花の寺から竹林の坂道を下ると、勝持寺の南門には日本最古と呼ばれる仁王門に出会えます。 仁王門をくぐり、階段を下ると左手に大原野神社の鳥居が見えてきます。 大原野神社の駐車場前には「おやき」と書かれた赤いのぼりが立ち、床几に腰をかけてほおばる観光客の姿が目につきます。 おやき(130円/1個)は、紫芋、きび、高菜、よもぎ、鉄火みその5種類が並んでいました。 草餅(390円/3個入)は、近隣の方が車で買い求めに来られるようです。 春夏秋冬に訪れてみたい大原野神社
大原野神社は桓武帝が長岡京遷都のとき、皇后の氏神、奈良の春日明神をここに分祀したのが起こりです。嘉祥3年(850)には社殿が造営され、春日造りの丹塗りの壮麗な本殿、猿沢池を模した鯉沢池も造られました。
8万3千平方メートルもの広い神域は、豊かな木々に包まれており、鯉沢の池には、初夏になると色鮮やかなかきつばたや水蓮の花々が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。 この池の畔に、赤い番傘と毛氈が一際目につく春日乃茶屋があります。
春日乃茶屋の店先では、かわいい袋物が並び、店頭に立つ川本和代さんは「工房で作った小物を季節限定で販売しています。この時期は花粉症の方のためにと、絵柄入りのマスクを作ってみました」とにこやかに話されていました。 川本さんは、生地を絞って染める部分と、染まらない部分を作る京鹿の子絞りの伝統工芸士さん。普段は十数万粒のすべてを手で絞る「本疋田絞り」を手がけていらっしゃるそうです。 鯉沢の池を愛でながら
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春日乃茶屋 |
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春日乃茶屋オススメのよもぎ団子 |
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春日乃茶屋の女将・久井二三重さん |
鯉沢の池の畔に建つ春日乃茶屋では、よもぎ団子(200円/1個)が大人気。
ひとついただきましたが、素朴なよもぎの風味と、つきたてのもちもち感、甘さを抑えたあんこと、きなこのバランスが絶妙でした。ここではおうすと一緒にいただけるようです。
笑顔が素敵な女将の久井二三重さんは、西山のふもとからたびたび訪れる京都市立芸術大学の学生さんに声をかけ、「にしやまの音楽会in大原野」を企画提案されたというバイタリティーあふれる方。若い人たちのパワーが結集した楽しい内容で、地域の活性化にもつなげていらっしゃるようです。
これまで開催された会の模様は、こちらでごらんいただけます。
そして、今年も芸大生を中心とした大枝アートプロジェクト実行委員会主催で開催する予定とかで、現在第3回目(10/25)に開催する出演者を募集しているのだそうです。
我こそはというグループがいらっしゃいましたら、以下までご一報を、とのことです。
神聖な大原野神社の境内で、楽しい午後のひとときが過ごせそうです。
日程は以下の通りになっています。参加費は無料ですので、いすを携帯して訪ねてみたいものです。
大原野神社からすぐそばにある「極楽橋」を渡ると、真言宗の古刹、正法寺にたどりつきます。
桜吹雪が舞い散る境内には春日不動明尊、本堂には、聖観音、三面千手観音、薬師如来、愛染明王、春日稲荷尊、走り大黒天が鎮座しています。
白砂に浮かぶ鳥獣庭園を愛でながら、しばし心を休めてみてはいかがでしょう。
自然が織りなす見事な風景に、思わず感謝したくなりますよ。
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朱塗りの欄干「極楽橋」 | 見事な鳥獣庭園が望めるお座敷 |
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桜色とのコントラストが美しい庭園 | 白砂に浮かぶ鳥獣庭園 |
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