お楽しみ情報
京滋のくつろぎスポットをご紹介します。京都滋賀にある素敵なスポットがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
(11/03/01)
 文・写真 北浦加代子

浅井・江のドラマ館前に建つ「家族」の像

 

滋賀県長浜市では、NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」にちなんだ「江・浅井(あざい)三姉妹博覧会」が開催され、多くの歴史ファンをうならせています。

今回は、「小谷・江のふるさと館」「浅井・江のドラマ館」「長浜黒壁・歴史ドラマ50作館」などのパビリオンをはじめ、浅井氏ゆかりの地をたずねてみました。

地図はこちらをご覧ください。
小谷(おだに)城跡入り口の小谷山中腹へは小谷城バスが便利です。
晴れた日は山頂から西方を見下ろすと竹生島が望めます。

 

大河ドラマに魅せられて
浅井三姉妹ゆかりの地へ

浅井・江のドラマ館
かわいい子どもたちの「浅井三姉妹」
ジオラマを前に説明してくれるボランティアガイドさん
小谷・江のふるさと館
この前から小谷城行きのシャトルバスが発車する

びわ湖の最北端に位置する長浜市。
ここは、第3セクター「黒壁」をきっかけに地元の人々自らが立ち上がり、町おこしを成功させた地としても有名です。

そんな長浜を舞台に、今年から始まったNHK大河ドラマにちなんだパビリオンが今、にぎわいをみせています。

「大手門通り」にある「まちづくり役場」でマップを手にし、博物館通りにある「長浜黒壁・歴史ドラマ50作館」に立ち寄り、車で「浅井・江のドラマ館」へ向かいます。

駅前の元浜町から長浜ICを越えて国道365号線を左折すると、姉川が見えてきます。

ここは織田信長・徳川家康連合軍と、浅井長政・朝倉義景(よしかげ)連合軍が激突した「姉川古戦場」
男たちは戦場へ。お市の方は、小谷城から見えるこの戦場を、どんな思いで眺めていたことでしょう。

兵士の血で真っ赤に染まったという姉川野村橋の近くには現在、戦死者の慰霊碑が建てられています。

 

他府県ナンバーの大型観光バスが続々と入っていく「浅井・江のドラマ館」の駐車場。パビリオンの入り口が団体客をのみこんでいきます。
ゲートのそばには、あざい認定こども園の園児たちが描いた浅井三姉妹の絵の展示コーナーや、地元の名産品が並ぶお土産物屋さん、浅井家の「家族」の像が建っています。

「浅井・江のドラマ館」から、国道365号線を車で10分ほど走らせたところに「小谷・江のふるさと館」があります。

「小谷・江のふるさと館」から東に進むと、浅井家の祈願寺として知られる小谷寺があり、お市が子どもたちを連れて度々参拝していたと伝えられています。

 

浅井三姉妹が生まれた小谷城。
織田信長との戦いで浅井家が滅び、その城は羽柴秀吉に与えられましたが、秀吉は今浜(現在の長浜)に城を築いたため、そのまま廃城になったと伝えられています。

 

清水谷から六坊への道を辿ると、浅井家の菩提寺・徳勝寺址の碑が

雪解けが春の訪れを告げる清水谷

追手道コースと山崎丸コースの尾根の谷間にあるのが清水谷。
清らかな川が流れ、道の両サイドには、浅井氏や家臣団の屋敷跡が残っており、国指定の史跡にもなっています。

小谷城跡は、地形を巧みに利用した山城で、日本の五大山城の一つにも数えられています。

 

 

大通寺で、あせび展を鑑賞

再び、長浜城のある市街地に戻ると、町はこの時期恒例の「盆梅展」で盛り上がりをみせています。

また、「大通寺」(真宗大谷派別院)では、「あせび展」が開催されているということで、市営駐車場に車をとめ、ながはま御坊表参道を歩きます。
馬酔木(あせび)は毒性があり、馬が葉を食べると麻痺すると伝えられており、シロアリの駆除にも効果的なのだとか。寺では毎年、赤、白、ピンクの馬酔木が、見る人を楽しませてくれます。 盆栽展は4月18日まで開催しているとのことです。

古い町並みが続く石畳の参道

盆栽の花の見頃はこれから 

拝観入り口には、ユニークな名前の由来が

スズランに似た壺型の小花が愛らしいあせびの花