お楽しみ情報
京滋のくつろぎスポットをご紹介します。京都滋賀にある素敵なスポットがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
文・写真 北浦加代子(11/05/31)

異国情緒たっぷりのオランダ風車の奥に「新旭花菖蒲園」が。6月上旬ごろまではルピナスの花が見頃


爽やかな風と新緑が心地いい季節。
ウインドーを全開に湖周道路を走らせると、黄金色に輝く麦の穂や、青々とした稲穂がなびく田園風景が広がってきます。


今回は、湖周道路沿いにある「道の駅 しんあさひ風車村」内にある「新旭花菖蒲園(しんあさひはなしょうぶえん)」を訪ねました。

地図はこちらをご覧ください。


関西最大級のルピナス畑、花盛り!


地元野菜で調理されたランチバイキングが楽しめる農家レストランアイリス。となりのアイリスハウスでは地元新鮮野菜の販売も。
黄ショウブを撮影するアマチュアカメラマンたち
黄色い花はポピー。色とりどりの花に囲まれて

オランダ風車が目印の「道の駅 しんあさひ風車村」は、西近江路の中でも人気のスポット。特に風車村の西側に広がる「新旭花菖蒲園」では、6月中旬ごろになると250種20万株100万本の花菖蒲が優雅に咲きほこり、たくさんの観光客が集います。

異国情緒たっぷりのオランダ風車前は、色鮮やかな芝生のじゅうたんが敷き詰められ、その周辺には子どもたちが喜びそうなわらべの森公園や、ちびっこ釣り堀、バーベキューサイトなどが設けられています。

取材した日も、かわいい笑い声が響き渡り、こちらの顔もほころびます。

 

「新旭花菖蒲園」では今、関西最大級といわれる10万本のルピナスの花畑で、見事な光景を作り出しています。入り口付近では、その苗を購入して持ち帰る人の姿も見受けられます。

今年この地で2度目の花を咲かせたというルピナスは、その花姿から別名ノボリフジ(昇り藤)といわれています。花を咲かせた後は枝豆のようなサヤができ、中のマメ(タネ)を取り出して、再び8月ごろに植えるのだそうです。

「地域の観光拠点になればと3年前にこの花と出会いました。環境にやさしいオーガニック農法で育てていますので、毎年8月ごろに作る雑草よけの畝(うね)づくりが一番大変です」と園長の村井直正さん。

草丈は大きいもので1.2メートルにもなるらしく、花後に枯れる1年草もしくは2年草や、毎年花を咲かせる多年草、低木になる種などがあるそうです。ルピナスまつりは6月3日(金)まで。

 

園内に訪れていた観光客の中には、一眼レフカメラを持つ年配女性が多く、プロ顔負けの構えでシャッターチャンスを狙っていたのは意外でした。「水紋と花との構成が難しいんやわ〜。先生もっと花のそばで石投げて〜」といわれる撮影指導者の男性。リクエストに応じて何度も石を投げ入れて水紋をつくっていました。
ハナショウブの花言葉通り、とても「優雅」なひとときでした。



優雅に過ごす
シニア男性のたまり場
源氏浜

 

ご自慢の飛行機を飛ばす「シルバー水曜会」の面々
 

「道の駅 しんあさひ風車村」から湖周道路を挟んで琵琶湖側に足を伸ばすと、源氏浜があります。

ここは、朝日がとても美しく見えるビュースポットとしても有名で、吹く風もサラサラと心地よく、湖面も穏やか。

浜辺では、たまたま出会った「シルバー水曜会」というグループのメンバーの皆さんが、まるで少年のように無線操縦飛行機を飛ばしています。近隣の方々かと思いきや、遠く神戸や大阪から車で来たと聞いてびっくり。「和歌山や神戸へも飛ばしに行くよ」といいながら、皆さん口をそろえて「唯一の楽しみ」とにこやかに話していました。



源氏浜から北へ15分ほど走らせたところに「新旭水鳥観察センター」もあるので、晴れた日にはこちらものぞいてみてはいかがでしょう。
今回は、シニア世代の皆さんの優雅な時の過ごし方を垣間見せていただきました。

 

風車村内で持込バーベキューが楽しめる「バーベキューサイト(要予約)」 冒険心をくすぐる木製のジャングルジムや、すべり台などが楽しめる「わらべの森公園」
遠くに見えるは竹生島。今津港からクルーズも楽しめる シニア男性の遊び場になっている源氏浜

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