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京滋のくつろぎスポットをご紹介します。京都滋賀にある素敵なスポットがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
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文・写真 北浦加代子(11/09/06)
平安時代、都のいにしえ人たちが、お月見に出かけたと伝えられている道です。 今回は、丸太町通りの山越通りから、道ばたに点在する「千代の古道」の歌碑を目印に、中秋の名月を楽しむルートを歩いてみました。 駐車場はありませんので、公共の交通機関をご利用下さい。 ■大覚寺の地図はこちら。 ■徒歩ルート 爽やかな風と、虫の声に誘われて
2011年の中秋の名月は、9月12日(月)。 月を眺めながら酒宴を張り、すすきを飾り、月見団子や里芋や枝豆やクリなど季節の実りを盛って楽しんだと言われています。 月見の風習は、いろいろあるようで、 ・里芋の収穫にちなんで、団子の代わりに里芋を供える など、調べてみるとおもしろいです。
さて、今回は丸太町通りから山越を経て大覚寺まで歩きます。 丸太町山越通りの交差点を北に進み、次の交差点一条山越通りを左に曲がります。
しばらく進むと右手には広沢池が広がり、ほとりには見事な庭園を開放したお茶処『池の茶屋』が見えてきます。 池の茶屋といえば、エッセイストの白州正子さんが好物の宇治金時(かき氷)に舌鼓を打ちながら至福の時を過ごされている写真は、雑誌などで拝見したことがありますが、ここから見る広沢池は、まさに絶景です。 広沢池では、毎年五山の送り火の16日に『鳥居形』を背景にした灯籠(とうろう)流しが行われ「それはそれは幻想的な光景でしたよ」と、池の茶屋の奥さんが教えてくれました。 また、毎年12月には池の水をすべて抜き、コイ、フナ、えびなどを水揚げする『鯉(こい)揚げ』が行われ、魚を販売する光景は冬の風物詩となっているようです。 水抜きは、池の底にたまった泥を洗い流し、冬の間の「池干し」で、太陽光と酸素に触れた池底の微生物が泥を分解するため行われるもの。広沢池の豊かな水を千年以上も守ってきた先人の知恵は、今も池の水を使う農家たちによって受け継がれています。
池の南側の通りから、さらに南に入ったところに灯籠流しを行った『遍照寺』があります。 広沢池から西に進むと左手には『広沢池・佛大広沢校前』バス停のロータリーがあり、向かいの児神社横の道から大覚寺に向かいます。 音楽を聴きながら
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大覚寺へとつながる千代の古道は「歴史的風土特別保存地区」に指定されている | 北嵯峨の無人販売所。ナスやゴーヤ、シシトウが豊富 |
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大沢の池の周辺で見つけたセミの抜け殻 | 酒米を守る個性豊かなかかしたち |
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大覚寺門前にて 観月の夕べ | 大沢の池一面に花開く真っ白なハス |
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