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京滋のくつろぎスポットをご紹介します。京都滋賀にある素敵なスポットがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
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![]() 文・写真 北浦加代子
2011年うさぎ年も最後の月になりました。 貴船の料理旅館では
絵馬発祥の貴船神社
京都の奥座敷・貴船神社は、鴨川の水源に当たることから水の神とされてきました。今から1600年ほど前、神武天皇の母・玉依姫命(たまよりひめのみこと)が水源を求め、黄船に乗って浪速津から淀川を経て鴨川をさかのぼり、現在の奥宮の地に、ほこらを建てて水神をまつったのが始まりと伝えられています。 叡山電車の貴船口駅から2.8キロほど歩いたところに、その奥宮はあります。 水の神様として、あがめられていた貴船神社は、日照りの時には黒馬(祈雨)を、長雨が続くと白馬(止雨)をと、生きた馬を献上し祈願されました。 宮廷の歌人・和泉式部も祈願した縁結びの神様また貴船神社は、古くから縁結びの神様としても知られており、本宮と奥宮の中間地点にある中宮(なかみや)には、こんな伝説が残っています。 昔、瓊々杵尊(ににぎのみこと)が磐長姫(いわながひめ)、木花開耶姫(このはなさくやひめ)姉妹のうち妹を娶られる時、姉妹の父は姉も共に奉ろうとなさいました。しかし、尊は木花開耶姫だけを召されたので、磐長姫は大いに恥じて「我長くここにありて縁結びの神として世のため人のために良縁を得させん」と言われてこの地にお鎮まりになりました。
また宮廷の歌人・和泉式部も夫の心変わりに悩んで、お参りをしたエピソードがあり、 と歌に託して祈願すると、貴船の神様は 「奥山にたぎりておつる滝つせの玉散るばかり物な思ひそ」(しぶきを上げて飛び散る奥山の滝の水玉のように、そんなに思い悩みなさるなよ) パワーあふれる長寿の樹木貴船は、「気生嶺」「気生根」とも書かれるように、長寿の樹木が目につきます。結社と奥宮の間には、樹齢1000年の2本の杉の木があり、同じ根っこから寄り添うように伸びていることから、相生(相老)の杉と親しまれています。 さらに奥宮の境内には、杉と楓が合体した珍しい木があります。連理の杉と書かれた神木で、夫婦円満や男女の仲が親密になることから、手を合わせる人も多いようです。 個性的な作品が並ぶギャラリー&カフェ神聖な空気の中で、たくさんのパワーを吸収した後は、窓際のカウンターで温かいドリンク(all500円)がいただける貴船ギャラリーに立ち寄ってみてはいかがでしょう。 流しそうめんや川床で有名な貴船ですが、真っ白に雪化粧した冬の貴船もまたステキです。
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