お楽しみ情報
京滋のくつろぎスポットをご紹介します。京都滋賀にある素敵なスポットがあれば、ぜひ情報をお寄せ下さい。
(12/04/17)
文・写真 北浦加代子

 

京都の桜スポットは数々あれど、
休日ともなると 、どこに行っても人、人、人。

そんな方におすすめしたい穴場がここ、
天神川通りの桜並木です。
満開に咲いた桜の後は、川面を流れる桜筏が楽しめそうです。



地元の人たちが集まる桜スポット


桜のトンネルをくぐりながら歩く遊歩道

今回の桜スポットは、四条通の京都外国語大学近くからサッカーや野球でにぎわう西京極総合運動公園あたりの天神川沿いをご紹介。

ゆっくりと流れる天神川沿い(四条通から五条下ルまで)には、100本を越える桜並木が、今、満開の時を迎えています。

阪急西院駅から西向きのバスに乗り「京都外大前」で下車。さらに西へ少し歩くと、今回の桜並木の始発地点となる四条通天神川交差点があります。

天神川の東側沿いには遊歩道が続き、淡い色合いをした桜が、やわらかな春の光をまとって、静かに咲き誇っています。
桜のトンネルをくぐりながら、のんびりゆったり歩きます。

道路を挟んだ西側には、ライスカレー&プリンがおいしいと評判の「フジヤマプリン」が見えてきます。この日(火曜日)は、あいにくお休みでしたが、とてもカジュアルなお店で、テイクアウトもできるようです。

遊歩道をさらに南にすすむと左手に、ちびっこたちが駆け回る三反田公園が見えてきます。近所の方たちや老人ホームからの人たちが、ビニールシートを敷いて楽しそうにランチを楽しんでいます。
朝からおにぎりやおかずを持ち寄ってきたようで、おしゃべりの花も満開です。

京の地豆腐・久座屋
揚げたての、おあげさん

自転車で買い物帰りに立ち寄る人や、遊歩道で座り込んでハーモニカを吹く人、自慢の一眼レフを片手にファインダーをのぞく人など、それぞれ春のひとときを楽しんでいます。

また万寿寺通には、天神川を横切る西万寿寺歩道橋があり、ここからの眺めもまた格別です。そのまま西側に渡ると、大きな、おあげさんの看板が見えてきます。

京の地豆腐・久座屋」では、京都愛宕山の柔らかい伏流水(ふくりゅうすい)と国産大豆100%を使った豆腐や、香りの良い圧搾菜種油と菜種白絞油をブレンドした油で、高温でカラッと揚げた油揚げを製造販売しています。

買い求めに来たお客さんに聞くと、おあげさんは、こんがりと焼いて生姜醤油や、おろしぽん酢でいただくと絶品なのだとか。また、手作り豆腐は自宅でも作って味わうことができるように、特製の豆乳とにがりも販売されていました。



西京極総合運動公園でも
春らんまん

天神川通りを真っすぐ南に進むと阪急の西京極駅ですが、五条通から西へ進み、西京極総合運動公園に立ち寄ります。
歩道橋を越えた左手(公園の北西角・出入口@)には、車いすの方でも自由に出入りできるゲートがあります。

運動公園内にある西京極陸上競技場兼球技場は、京都パープルサンガ(Jリーグ)のホームスタジアムや全国高等学校駅伝競走大会で使われ、阪急電車の線路を超えた南側には、プールやジム、アーチェリーなどができる「京都アクアリーナ」も併設されています。競技場の周囲は一般開放されているので、晴れた日はウオーキングやランニングをする人の姿も多く見受けられます。

五条通の入り口から入った突き当たりの通称「駅伝ゲート」横には、アテネ五輪金メダルの野口みずき選手、シドニー五輪金メダルの高橋尚子選手、バルセロナ、アトランタの両五輪で連続メダルを獲得した有森裕子さんの足形プレートが並んでいます。

左手の階段を見上げると、こちらも桜が満開です。桜の木の下にシートを敷き、おにぎりをほおばる高齢者の姿。 みんなで食べる手作りのお弁当は、この時期最高のご馳走ですね。

真っ白に咲いた川沿いのユキヤナギ みずみずしい柳の葉も風に揺れて
川沿いの遊歩道で見つけたアセビの花 淡い色彩が心を和ませる
歩道橋から南を望む 色鮮やかなスイセンの花もお出迎え
通りで紅一点。早咲きのカンヒザクラ

手作り感たっぷりの「フジヤマプリン」外観

  どこからか飛んできた種が実を結び…
西京極運動公園で弁当を広げる花見客 アスリートたちの足形プレート
歩道橋から北を望む 阪急西京極駅も桜が満開

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