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  • カイコ飼育 商品化を目指す(2009/06/02)

写真  授産施設利用者の収入につなげようと、社会福祉法人「志津川福祉の園」(宇治市)がカイコ飼育に取り組んで4年になる。最近は糸繰り作業=写真=の効率も上がり、2、3年後の商品化を目指している。

 同園では知的障害のある人たちが自立に向けて仕事や訓練に取り組んでいる。カイコ飼育は新しい利用者のための事業として始め、京都新聞社会福祉事業団から07年度に福祉活動支援として、マユから糸を引くのに必要なウオーターバスなど養蚕道具一式の助成を受けた。

 同園には年間を通じてカイコが飼える無菌飼育室があり、月に500個ほどのマユを生産、糸繰りまでを手がけている。森博文副園長(44)は「ウオーターバスが入って効率がぐんと上がりました。2、3年後には数をコンスタントにそろえられそうで、商品化や企業との契約を目指したい」。毎日、利用者は熱心に糸繰りなどを続けている。