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福祉と経営、知恵や工夫学ぶ(2009/10/13)

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「第8回経営パラリンピック」(NPO法人経営パラリンピック委主催、京都新聞社会福祉事業団など後援)が、このほど大阪市東淀川区の大阪成蹊大で開かれた=写真。

「福祉と経営の融合」を基本理念に、障害のある人たちのものづくりや雇用などについて、知恵や工夫を学ぶもので、福祉に携わる人ら約420人が参加した。

 ヤマト福祉財団常務理事の早川雅人さんの基調講演のあと、3つの福祉事業所と1企業が事例発表。「おいしいから売れるんだ。安さも元気も届けるんだ」という弁当事業のほか、レストラン経営などを通じての就労や生活支援についての発表があった。また、食品関係の一般企業からは「障害者の協同化・戦力化のコツここにあり」のテーマで、障害のある人の雇用についての取り組みが報告され、参加者は熱心に聞き入った。

 京都のNPO法人嘱託職員、加藤和子さん(50)は「企業の障害者雇用の取り組み事例は実直な話で心に響きました」といい、大会実行委員長の川崎智子さん(22)は「みなさんが笑顔で帰っていく姿を見てうれしかった。人に喜んでもらえる発表の場にすることができました」と話していた。