平成21年度「京都新聞大賞 福祉賞」の贈呈式が30日、中京区の京都新聞文化ホールであり、受賞の1個人2団体=写真=が喜びを語った。
個人で受賞の社会福祉法人「椎の木会」(湖南市)理事長の山下陽一さん(62)は「造形展『土と色―ひびきあう世界展』も、その前の展覧会も、多くの人や団体の支援、現場の力で実現してきました。すべての作品が根っこからの表現―ということを学ばせてもらいました」。
城陽市ろうあ協会会長の田中保成さん(32)は「今まで社会的に否定されてきた運転免許や薬剤師などの欠格条項の廃止活動などの取り組みが認められ、受賞できたことは本当にうれしい」と、手話で語った。
心臓病の子どもらが通園する「パンダ園」(左京区)ボランティアについて同園保育士の佐原良子さん(66)は「給食、縫製、演奏など多くのボランティアに光があたり、うれしいです。これからも支えあって、安心して通園してもらえる場所づくりをしていきたい」。