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「卒業お祝い」贈る 
児童養護施設の生徒、交通遺児に(2010/03/30)

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 中学、高校を卒業し、これまで生活してきた児童養護施設を離れる生徒らにこのほど、京都新聞社会福祉事業団から「卒業お祝い金」(1人3万円)が贈られた。

 同事業団に寄せられた寄付金をもとに行っているもので、今年度は京都、滋賀の14施設48人に贈呈された。中学校7人、高校40人、短期大学1人で、施設を出て進学や就職などのスタートを切る際の生活資金などに活用してもらう。

 上京区の和敬学園(樋口文昭施設長)では、同事業団の松本忠之常務理事から高校を卒業する3人に「卒業お祝い金」が渡された=写真。樋口施設長は「自立生活を始める上で大切な資金となります。本当に感謝します」と話していた。同学園では計6人の高校生に贈られた。

 また、交通事故で親を亡くした小、中、高校生で、今春、卒業を迎えた生徒らに同事業団から卒業お祝いとして図書カードが贈られた。京都、滋賀の交通遺児が対象で、小学生16人(図書カード5千円)、中学生22人(同7千円)、高校生26人(同1万円)の計64人。新学期の図書購入に役立ててもらう。