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女性のための作業所
利用者が思い語る(2010/06/01)

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 数少ない女性のための共同作業所「サリュ」(京都市上京区)が22日、利用者や支援者を招いて同所で記念イベントを開いた=写真。

 「サリュ」はフランス語で親しい友にかけるあいさつのことば。同作業所はNPO法人「Salut」の運営で、心の病などに悩む女性約20人が通い、和・洋雑貨を製作、販売している。

 記念イベントは多くの人に作業所を知ってもらうこともねらいに開催した。約40人が参加し、利用者らによるハンドベル演奏や体験発表が行なわれた。体験発表では、利用者自身がこれまでに体験してきたこと、作業所との出合い、日々の活動などについて、職員が代読し、参加者は真剣な面持ちで聞き入った。

 参加した柴崎友里さん(39)は「体験談では利用者がどのような思いで通っているのかが語られ、すごく貴重でした」といい、寺井憲子さん(33)も「社会復帰を目指す場所があること、支える人がいることは素晴らしい」と話していた。