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児童養護施設の生徒、交通遺児に
「卒業お祝い」を贈る
(2011/03/15)

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 今春、中学、高校を卒業し、児童養護施設を離れて新生活に入る生徒らにこのほど、京都新聞社会福祉事業団から「卒業お祝い金」(1人3万円)が贈られた。

 施設を出て進学や就職などの新しいスタートを切るのに必要な生活資金に活用してもらうため、同事業団に寄せられた寄付金をもとに行っている。今年度は京都、滋賀の13施設51人(中学校6、高校45)に贈呈された。

 北区の京都聖嬰会では、同事業団の松本忠之常務理事から高校を卒業して就職する3人にそれぞれ「卒業お祝い金」が渡された=写真。井上新二施設長は、「自立生活を始める生徒たちにとって、本当にありがたいことです」と話していた。同会では計5人の高校生に贈られた。

 また、交通事故で親らを亡くした小、中、高校生で、今春、卒業を迎えた京都、滋賀の交通遺児に同事業団から卒業お祝いとして図書カードが贈られた。小学生(図書カード5千円)8人、中学生(同7千円)18人、高校生(同1万円)24人の計50人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。