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高機能自閉症、理解深めよう(2011/07/12)

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 高機能自閉症などの障害について理解を深める「高機能自閉症・アスペルガー症候群セミナー2011」(京都新聞社会福祉事業団など後援)が2日、京都市下京区のひと・まち交流館京都で開かれた=写真。

 高機能自閉症スペクトラム当事者の小道モコさんの基調講演に続いて、4つの分科会も開かれた。

 「就労支援」についての分科会では、京都市発達障害者支援センターかがやき、京都障害者職業センターの職員らが就労の現状について報告。障害のある人が安定して働けるように事業所へ出向き助言・支援する「職場適応援助者」(ジョブコーチ)や、ハローワークや障害者就業・生活支援センターなど支援機関による連携の必要性や現場の理解の大切さを訴えた。

 参加した京都外国語大学生相談室カウンセラーの梅本直さん(30)は「発達障害やその疑いのある学生たちが学生生活を通じて自己理解を深めていけるように、今後も支援していきたい」、保護者の上野亜希子さん(42)は「支援機関の仕組みがよく分かり、相談する所やサポートをしてくれる機関があることが分かった」などと話した。