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町火消しの人情話、胸熱く
大衆演劇に高齢者ら招待
(2011/08/23)

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 大衆演劇「都若丸夏の京都公演」(京都新聞社後援)が今月初め、京都市右京区の花園会館で催され、京都新聞社会福祉事業団を通じて招待された京都市老人クラブ連合会のメンバー100人が、観劇と食事を楽しんだ=写真。

 公演は、同会館と会館内で京料理店を営むハトヤ瑞鳳閣(京都市下京区)の共催。ハトヤが2、4、5日の昼、夕計5回に分けて招待した。

 2日夕は18人が招かれ、江戸時代の町火消しを描いた「喧嘩纏」(けんかまとい)を鑑賞。座長の都若丸さんや副座長の都剛さんが演じる男伊達(だて)を堪能していた。左京区老人クラブ連合会長の豊田米三郎さん(86)は「昔はこういう人情があったのに、今は孤独な時代になった気がする。左京区にはメンバーが8000人いるので、もっと多くの人に見てほしいと思った」と感動していた。

 岩井依子・ハトヤ瑞鳳閣常務は「大衆演劇は今年で10年目になりますが、毎年皆さん元気になってお帰りになります。来年以降も続けていきたいと考えています」と話した。

 今年は東日本大震災で京都に避難した100人も招待された。