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男性介護者の悩み分かち合う
京で「支援する会」が集い
(2011/09/13)

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 介護に携わる人が経験や悩みを分かち合い、介護保険など制度についても考える集い「介護する人、全員集合」が3日、京都市右京区の大覚寺で開かれた=写真。

 昨年12月に活動を開始した「男性介護者を支援する会」の主催で、会員ら37人の参加があった。

 体験発表では、認知症の妻の介護をする男性が「妻の喜ぶことをしていきたい」と語った。また母親の介護をする男性は、要介護度が上がり時間を割かれる中で、妻と別れ転職を重ねた経過を説明した。

 その後、男性介護者の実態について研究している立命館大教授の津止(つどめ)正敏さんが講演。津止さんは単身世帯が核家族世帯を上回り、介護者の3分の1を男性が占めている現状を紹介して「今後はみんなが介護に携わらねばならない時代」との認識を示した。

w  津止さんは介護者が仕事を失わなくて済むよう就労支援型の介護保険を問題提起。また理想的な働き方として、大手デパートを例に、シフト勤務の中で家庭の問題があれば時短勤務も選択できる、伸縮自在な仕組みが必要、と結んだ。