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施設を離れて新生活へ
中高卒業「お祝い金」45人に(2012/03/27)

photo  中学や高校をこの春卒業し、児童養護施設を離れて新しい生活に入る生徒らに、このほど京都新聞社会福祉事業団から1人3万円の「卒業お祝い金」が贈られた。

 施設を離れて進学や就職などへの門出に当たり、必要な生活資金として活用してもらうため、同事業団に寄せられた寄付金をもとに行っている。今年度は京都、滋賀の15施設45人(中学校8、高校37)に贈呈された。

 東山区の平安養育院では、同事業団の高山良雄常務理事から、高校を卒業して就職する4人にそれぞれ「卒業お祝い金」が渡された=写真。大橋紀雄施設長は、「働いて初任給をもらうまでの手元が苦しい時に、炊事道具など当座の費用に充てられるので大変ありがたいです」と話していた。

 また、交通事故で親らを亡くした小、中、高校生で、今春、卒業を迎えた京都、滋賀の交通遺児に同事業団から卒業お祝いとして図書カードが贈られた。小学生(図書カード5千円)15人、中学生(同7千円)19人、高校生(同1万円)24人の計58人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。