京都新聞掲載「アクセス」

定期点検受け交通遺児に寄付を(2012/04/24)

photo  社団法人京都府自動車整備振興会(伏見区竹田・京都自動車会館内=城谷忠会長)は、自動車ユーザーが定期点検を受けるごとに、同会から1台当たり10円を寄付する「てんけんやさしさプロジェクト」を実施している。

 同会は、自動車整備士の養成や整備に関する研修や相談業務を行うとともに、不正改造防止や定期点検推進の啓発活動を行っている。自動車の1年定期点検(車検と車検の間の定期点検)は道路運送車両法で義務づけられている。同会では定期点検をユーザーに確実に実施してもらおうと、2010年10月からプロジェクトを開始した。

 府内約1700の認証工場で定期点検を実施すると、次回の定期点検期日を示す丸いダイヤルステッカー=写真=がフロントガラスの左上に貼付される。このステッカーを、社会貢献した「やさしさの証」としてPRしている。

 同会では「寄付金は交通遺児の就学支援に役立ててほしい」としており、3月に11年9月までの1年分218万8030円を京都新聞社会福祉事業団に寄託。今後もこのプロジェクトは継続したいと考えているという。