左京区大原の三千院(小堀光詮門主)で、東日本大震災救援や地域福祉に役立てるため、恒例の「あじさい祭・チャリティー墨蹟展」が開催されている=写真。
同展には、半田孝淳天台座主、小堀光詮三千院門主、酒井雄哉大阿闍梨ら全国の高僧の直筆約50点が色紙に描かれ、中書院に展示されている。
小堀門主の染筆色紙のひとつには「夢」の字が書かれ、「一切のものは夢や幻影の如し」とし、日々を大切に生きることを諭している。
これらの書は1作品6千円で即売。同展の収益は浄財として、京都新聞社会福祉事業団などに寄託され、東日本大震災救援金や京都・滋賀の地域福祉の寄金などとして生かされる。
また、境内の「あじさい苑」には約3千株のアジサイがあり、訪れた参拝者らは、庭園の木々やコケ、咲き始めのアジサイが織りなす緑の自然美にしばし見入っていた。
「あじさい祭・チャリティー墨蹟展」は7月9日まで。