京都新聞掲載「アクセス」

表現の喜び見てほしい
絵画集「─かしの木の実」(2012/11/13)


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 京都市中京区の知的障害者施設かしの木学園はこのほど、同学園の通所者が描いた作品集「かしの木学園アート展 かしの木の実」を刊行した=写真。

 同学園では10月17日から21日まで初の作品展を開催。冊子には、展示されたうち、35人の49点を収めた。人や動物、花などがダイナミックかつ繊細に描かれている。

 2年前から月1回、アート活動の時間を設けているが、言葉でのコミュニケーションが不得意な人でも、自分を表現する喜びに没頭するという。冊子では、一人のアーティストとして見てほしいとの意図から、描いた人の顔写真とプロフィールも掲載している。

 支援員の渡邉豊さん(29)は「率直に言って素晴らしいので、ぜひ多くの人に手にとってほしい」と話している。  500部を作成し図書館などに寄贈するほか、1冊1300円で希望者に販売している。問い合わせは同学園TEL 075(802)2721