京都新聞掲載「アクセス」

井上八千代さんの稽古場の鏡餅
温かい新春にと3児童養護施設へ(2012/12/25)


photo

 京都・祇園の京舞井上流家元、井上八千代さん宅の稽古場に飾られた鏡もちが、13日夕、京都新聞社会福祉事業団に寄せられ=写真=同事業団を通じて京都市内の3児童養護施設に贈られた。

 鏡もちは、この日の事始めに際し、新年のあいさつに訪れる芸舞妓さんを迎えるために、ひな壇に並べられていた。

 井上さんは同事業団事務局のある中京区の京都新聞社を訪れ「行事も無事終わりましたので、お受け取りください」と、持参した鏡もちを施設の職員に手渡し「どうぞ良い年をお迎えください」とあいさつした。

 迦陵園(左京区)の指導員、若林里仁さん(26)は「焼いて中高生の夜食にも役立てます。毎年、子どもたちも楽しみにしています」と喜んでいた。和敬学園(上京区)ケアワーカーの法岡満敬さん(24)、平安養育院(東山区)調理師の金進さん(29)も「お雑煮やおやつに役立てます」と話していた。