大衆演劇「都若丸〜艶やかに舞う初公演」（京都新聞社後援）が５日から、京都市右京区の花園会館で催され、京都新聞社会福祉事業団を通じて招待された京都市老人クラブ連合会のメンバー100人が、観劇と食事を楽しんだ＝写真。
公演は、会館内で京料理店を営むハトヤ瑞鳳閣（下京区）の主催。ハトヤが９、15日の昼、夕計４回に分けて招待した。
15日昼は30人が招かれ、江戸時代を舞台に母を探して旅をする兄と妹を描いた「しじみ売りと八兵衛」を観賞。妹の嫁ぎ先の意地悪な義母が、実の母親だったという人情話に見入っていた。
市老連女性副委員長の森田政子さん（78）＝下京区＝は「泣けてどうしようもなく、心が癒やされました。親子の愛情の場面など若い人も見てほしい」と話した。主催者の岩井依子・ハトヤ瑞鳳閣常務は「大衆演劇は始めて約10年になりますが、毎年喜んでもらっている実感があります」と話していた。
