京都新聞掲載「アクセス」

巣立つ50人に「卒業お祝い金」
児童養護施設対象、京都新聞社会福祉事業団(2013/04/02)


photo

 中学や高校をこの春卒業し、児童養護施設を離れる生徒らに、京都新聞社会福祉事業団はこのほど1人3万円の「卒業お祝い金」を贈った。

 進学や就職などへの門出に当たり、必要な生活資金として活用してもらうため、同事業団に寄せられた寄付金をもとに行っている。今年度は京都、滋賀の13施設50人(中学校5、高校45)に贈呈した。

 京都市北区の京都聖嬰会では3人が、高校を卒業して就職する。「卒業お祝い金」が手渡されると「貯金します」と笑顔を浮かべた=写真。

 杉野義人施設長は「『今は感謝していただき、将来は次の世代の子どもたちのために寄託できるようになるといいね』と話しました」と述べた。

 また、交通事故で親らを亡くした小、中、高校生で、今春、卒業を迎えた京都、滋賀の交通遺児に同事業団から卒業お祝いとして図書カードを贈った。小学生(図書カード5千円)17人、中学生(同7千円)22人、高校生(同1万円)24人の計63人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。