京都新聞掲載「アクセス」

高僧の書200点をチャリティー販売
三千院で恒例墨蹟展(2013/07/02)

あじさい祭と同時開催


photo  京都市左京区大原の三千院で、地域福祉や東日本大震災救援に役立てるための「あじさい祭・チャリティー墨蹟展」が開催されている=写真。

 墨蹟展には、半田孝淳天台座主や21日に亡くなった小堀光詮三千院門主ら全国の高僧の直筆約200点が色紙などに描かれ、中書院に展示されている。 小堀門主の書のひとつには「忘己利他」と書かれ、自分のことよりもまず他人に与えてあげる心こそ仏の慈悲であることを諭している。今年5月初旬に書かれ、小堀門主の遺作となった。

 展示されている書はいずれも即売され、色紙は6千円。収益金は浄財として京都新聞社会福祉事業団などに寄託され、東日本大震災の被災者支援や京都、滋賀の地域福祉の寄金などとして生かされる。

 また境内の「あじさい苑」では、恒例の「あじさい祭」が催され、参拝者らは深みを増す木々の緑と鮮やかなアジサイのコントラストを楽しんでいる。「あじさい祭・墨蹟展」はいずれも7月15日まで。