京都新聞掲載「アクセス」

「貧困」改善へ
北区でシンポ(2013/10/01)


photo  23日、京都市北区の佛教大で開かれた貧困問題を考えるシンポジウム=写真=で、子どもの貧困問題に取り組むNPO法人などが、深刻化する貧困の現状を報告した。佛教大福祉教育開発センターなどの主催。

 若者の労働の問題について支援するNPO法人POSSE京都支部は就職したが長時間労働や退職強要などでうつ病になる若者が増加している実情を報告、社会保障制度の充実を訴えた。

 女性の貧困問題に取り組む財団法人ソーシャルサービス協会は子育てや介護、DV問題など女性が抱えている困難をみんなで考えていく必要性があることを強調。一つの現場、職場でできることに限りがあり、他の支援団体と垣根を越えてつながっていこうと呼びかけた。

 子どもの貧困対策支援事業を行うNPO法人山科醍醐こどものひろばは「貧困家庭の子どもは自己肯定感を持てず他人を信頼する経験がないため社会に助けを求めることができない」と分析、自己肯定感を高める経験性を指摘し、社会につなげていくことが大切だと訴えた。