中学や高校をこの春卒業し、児童養護施設を離れる生徒らに、京都新聞社会福祉事業団はこのほど１人３万円の「卒業お祝い金」を贈った。
進学や就職などへの門出にあたり、生活資金として活用してもらうため同事業団に寄せられた寄付金をもとに行っている。
今年度は、京都、滋賀の16施設57人(中学生５人、高校生52人)に贈呈した。京都市西京区の平安徳義会養護園では、同事業団の直野信之常務理事から高校を卒業して就職する３人にそれぞれ手渡された＝写真。木塚勝豊施設長からは「毎年継続した支援をいただけることは、子どもたちにとって安心や安定につながります」とお礼の言葉が寄せられた。
また、今春、小、中、高校を卒業した京都、滋賀の交通遺児に同事業団からお祝いとして図書カードが贈られた。小学生(図書カード５千円)９人、中学生(同７千円)16人、高校生(同１万円)19人の計44人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。
