京都新聞掲載「アクセス」

車いすで御苑散策
自然観察会に高齢者ら(2014/07/14)


photo   車いすを使用している人にも京都御苑の自然に親しんでもらおうと「京都御苑きのこ会」世話役の佐野修治さん(63)がこのほど、「車椅子で自然観察会」を開いた。

 自然観察会は、御苑内に車いすの人が通れるように整備されたユニバーサルコースを巡りながら、四季折々の草花や自生するキノコなどを観察し自然にふれてもらうことを目的に昨年10月から毎月開いている。

 この日は、京都市内のデイサービスを利用する高齢者11人が施設職員と一緒に参加。閑院宮邸跡や日本庭園を世話役のケアワーカーや施設職員が車いすを押しながら、新緑の木々の生い茂る庭園をゆっくりと散策した=写真。

 佐野さんはアパレルメーカーを定年退職後、一念発起し介護の資格を取り、ケアワーカーやトラベルヘルパーとして働いている。「車いすで散策できるコースがあることをまだまだ知られていないように感じます。一人でも多くの人に参加してもらい、自然にふれあってほしい」と話す。