京都新聞掲載「アクセス」

慈愛の仏版画に癒やされて(2014/10/20)

photo
  仏版画家、観瀾斎(かんらんさい)さん(68)=兵庫県丹波市=の作品展(京都新聞社会福祉事業団など後援)が南区の東寺食堂(じきどう)で開かれており、訪れた人たちは優しさにあふれる作品に見入っている=写真。

 福知山市出身の観瀾斎さんは、独学で仏版画を習得、独自の作風が多くの人に親しまれている。東寺での展覧会は9回目。

 今回のテーマは「慈愛」、「東寺から四国八十八カ所、高野山へ(木版画)」で、迫力を感じさせるパステル画「黄龍」など数点の龍画や世界最長の木版画「百観音(縦2メートル、横28メートル)」などが展示されている。また、「木版画へんろみち」は四国八十八カ寺を描いたもので、会場には計約200点が並んでいる。

 観瀾斎さんは「少しでも多くの人に身近に神仏を感じてもらい安らぎや癒やしになればうれしい」と話していた。

 会場には多くの観光客らも訪れ、独自の仏版画の世界を興味深く味わっていた。11月25日まで。入場無料。