京都新聞社会福祉事業団が主催する「おでかけ公演」がこのほど、南丹市美山町の障害者支援施設「美山育成苑」で実施され、障害のある入所者ら約80人がプロ歌手による歌謡ショーを楽しんだ。
「おでかけ公演」は、日ごろ外出が困難な障害のある人や高齢者の施設や集いなどを訪ね、劇や演奏などの催しをプレゼントする「出張公演」で、7年前から実施している。
同公演では、徳間ジャパン所属の歌手・網野ひとみさんが、重度障害のある人が作詞した曲「ありがとう愛を」や童謡・演歌メロディーなどを歌い、手話歌やトークショーなどを披露した。障害のある入所者らは、網野さんの歌う曲を一緒に熱唱し、手拍子やリズムをとってコンサートを楽しんだ=写真。
施設長の寺尾哲雄さん(62)は「施設のみんなで生の歌を聴く機会がなく、このようなコンサートを開催していただき感謝しています」と話していた。