京都新聞掲載「アクセス」

門出の春を応援(2015/03/30)

 中学や高校をこの春卒業して、児童養護施設から社会に巣立つ子どもらに、京都新聞社会福祉事業団はこのほど「卒業お祝い金」を贈った。

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 進学や就職などへの門出にあたり、生活資金として活用してもらうため同事業団に寄せられた寄付金をもとに毎年行っている。

 今年度は、少しでも新生活を応援するため、高校生は1人4万円、中学生は1人2万円を京都、滋賀の14施設59人(中学生1人、高校生58人)に贈呈した。京都市伏見区の桃山学園では、同事業団の直野信之常務理事が就職や進学する5人にそれぞれ手渡した=写真。同学園の溝川隆造園長は「一歩一歩、前進し、成長していってほしい」と話していた。

 また、今春、小、中、高校を卒業した京都、滋賀の交通遺児に対しては、同事業団からお祝いとして図書カードが贈られた。小学生9人(図書カード5千円)、中学生22人(同7千円)、高校生22人(同1万円)の計53人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。