京都新聞掲載「アクセス」

避難所での福祉的な支援を学ぶ
府福祉チームメンバー聞き取りなど実習(2016/03/14)

photo  長期の避難所生活で傷ついた避難者に対する福祉的な支援を学ぶ研修会が7日、京都市上京区のホテルで開かれ、社会福祉士やケアマネジャーら約60人が講義と演習を受けた。

 研修会は、京都府災害派遣福祉チームのメンバーを対象に府が開催。同チームは、大規模災害で避難所生活を送る高齢者や障害者ら要配慮者の実態を把握し福祉的な支援の実施や体調悪化で亡くなるなどの二次的被害を防止することを目的に2015年3月に発足。東日本大震災後、全国の8府県で編成されている。

 演習では華頂短期大の武田康晴教授が講師を務め、災害時に要配慮者の具体的なニーズを把握するための実習として、要配慮者役と聞き手役に分かれてロールプレイ=写真=などを行った。武田氏は「いざという時に機能するチームにするには平常時から要配慮者支援を意識した取り組みを地域で進めることが重要」と話した。

 府内で約100人が登録し、12のチームが編成されており、今後は実践的な訓練も実施される。