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16施設48人に「卒業祝い」贈る
京都新聞社会福祉事業団(2016/03/28)

photo  今春、中学や高校を卒業して、児童養護施設から社会に巣立つ子どもらに、京都新聞社会福祉事業団はこのほど「卒業お祝い金」を贈った。

 進学や就職などへの門出にあたり、生活資金として活用してもらうため同事業団に寄せられた寄付金をもとに毎年行っている。

 今年度は、京都、滋賀の16施設48人(中学生4人、高校生44人)が対象で高校生1人4万円、中学生1人2万円を贈呈した。京都市上京区の和敬学園では、同事業団の直野信之常務理事が就職や進学する3人にそれぞれ手渡した=写真。同園の樋口文昭施設長は「子どもたちが自立生活をするための資金として大切に使わせていただきたい」と話した。

 また小、中、高校を卒業した京都・滋賀の交通遺児に対しては、同事業団からお祝いとして図書カードが贈られた。小学生13人(1人5000円相当の図書カード)、中学生21人(同7000円)、高校生21人(同1万円)の計55人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。