京都新聞掲載「アクセス」

作品通し自己紹介
乙訓の里で地域の人も (2016/06/13)

photo  福祉施設を利用する障害のある人らが制作した作品を紹介した「私たちの作品展」が4、5日の両日、長岡京市下海印寺の乙訓福祉会「乙訓の里」で開かれた=写真。

 乙訓の里は重度心身障害を含む身体障害のある人26人がコースターや鍋つかみなどの縫製品や紙すきなどの作業に取り組んでいる。

 作品展は、地域住民との交流を目的に初めて開催された。施設利用者のうち12人が制作した夕日に染まる沖縄の海を描いたアクリル画、緑や黄色などの和紙でキツネを描いたちぎり絵やさをり織りなどの15作品のほか、ボランティアや地域住民らが出展した木工や書、水彩画、油絵、写真など約40点が並んだ。

 生活支援員の山本建三さん(42)は「利用者から自分の作品を見てもらいたいし、いろんな人のも見たいという希望があり企画しました。地域の人の作品を見ることで刺激を受けていろんなことにチャレンジする機会になればうれしい」と話していた。