京都新聞掲載「アクセス」


滋賀医科大生ら夜通し歩く
がんに悩まぬ社会訴え(2016/10/17)

photo  がん患者、家族、友人、支援者が交代しながら夜通し歩くチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2016滋賀医科大学]」が8、9日の両日、大津市瀬田月輪町の滋賀医科大で行われた=写真。

 がんと向き合い、がんで悩むことのない社会を目指し、同大学と滋賀県立大の学生らでつくる実行委員会と日本対がん協会が主催した。滋賀県では一昨年からチャリティーイベントに取り組んでおり、学生が主体となって大学で開催するのは全国初。

 会場には患者や支援者らががんに対するそれぞれの思いを書いた灯籠を構内の中庭に並べ、その周りを参加者約700人は交代しながら歩き続けた。

 実行委員長を務めた同大学6年の西明博さん(31)は「学生にはがん経験者と接する中で、患者のつらさや思いを感じてもらい、がん経験者には将来の医療を担う学生から希望を感じてもらいたい」と話していた。

 がんについての医療講演や子宮頸がん検診なども行われた。