京都新聞掲載「アクセス」


「きょうだいが障害児」
体験談聞き支援探る 京でセミナー(2017/01/30)

photo  障害のある兄弟姉妹をもつ人のそれぞれの思いなどを共有し、理解を深める「きょうだい支援セミナー」がこのほど、京都市上京区の京都社会福祉会館で開かれた=写真。

 京都府自閉症協会が主催し、保護者や支援者ら約40人が参加した。

 体験談では、きょうだい3人が、それぞれの体験を語った。京都府の20代女性は「障害のある兄のことで肩身の狭い思いをすることはなかったが、周りの心無い言葉に傷ついていた」。大阪府の小平基子さん(39)は「障害のある兄の世話で忙しい母に、子ども時代は言えなかった思いを言えた時、気持ちが楽になった」。奈良県の津村文彦さん(42)は「双子の弟が障害を持っていることで、周りからからかわれたり、いじめられたりという経験は少なからずあった。不安な思いを共有したい、仲間を求める気持ちで自助グループに参加した」など、自身がこれまで経験した思いを話し、参加者は真剣に聞き入っていた。

 参加者たちは、グループに分かれ、それぞれの立場からきょうだい支援の在り方などを討議した。