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巣立つ生徒に「お祝い金」(2017/03/27)

photo  京都新聞社会福祉事業団はこのほど、中学、高校を卒業し、児童養護施設を巣立つ生徒らに「卒業お祝い金」を贈った。

 施設を出て進学や就職などの新しいスタートを迎えるにあたり、生活資金として活用してもらうために、同事業団に寄せられた寄付金をもとに毎年行っている。

 お祝い金は、高校生1人4万円、中学生2万円で、今年度は、京都、滋賀の15施設45人(中学生5人、高校生40人)に贈呈した。

 京都市北区の京都聖嬰会で、同事業団の直野信之常務理事から、進学や就職する5人に「卒業お祝い金」が手渡された=写真。杉野義人施設長は「施設を出る子どもたちの自立支援のために役立ち大変助かります」と感謝していた。

 また同事業団は、交通事故で親らを亡くした小、中、高校生で今春、卒業を迎えた交通遺児に、京都府、おりづる会(滋賀県)、京都市を通じて、卒業お祝いとして図書カードを贈った。小学生6人(図書カード1人5千円)、中学生13人(同7千円)、高校生24人(同1万円)の計43人で、新学期の図書購入に役立ててもらう。