京都新聞掲載「アクセス」


障害児のきょうだいの思い
京でセミナー、支援探る(2018/2/12)

photo  障害のある兄弟姉妹をもつ人のそれぞれの思いを共有し、理解を深める「きょうだい支援セミナー」がこのほど、京都市上京区の京都社会福祉会館で開かれた=写真。

 京都府自閉症協会が主催し、保護者ら約50人が参加した。3人の「きょうだい」が、それぞれの体験を語った。大阪府の50代女性は「障害のあるきょうだいに関わりを持たなかった。自分を最優先させ自分を確立させることがきょうだい支援になると思っています」。京都府の30代女性は「幼い頃から両親に虐待を受けてきた。障害のある妹のことでいじめを受けたこともあった。このような立場のきょうだいは少ないかもしれないが、一人で抱え込まないでほしい」。京都市の富田真生さん(23)は「きょうだい児同士が分かり合えるとは思わないが、きょうだい児として互いに共有できることを大事にしたい」など、自身がこれまで経験した思いを話し、参加者は真剣に聞き入っていた。続いてグループに分かれ、それぞれの立場からきょうだい支援の在り方などを討議した。