京都新聞社会福祉事業団はこのほど、京都・滋賀にある児童養護施設に在籍し、今春に中学、高校を卒業して施設を巣立つ生徒へ「卒業お祝い金」を贈った。
お祝い金は、就職、進学に向けての身支度や自立生活に必要な物品購入などに活用される。
今年度は、16施設65人(中学生4人、高校生61人)が対象で高校生1人4万円、中学生1人2万円を贈呈した。
大津市の湘南学園では、同事業団の直野信之常務理事が進学や就職する3人にそれぞれ手渡した=写真。同学園の大久保和久施設長は「施設を出て新しい生活を迎える子たちへのお祝い金は大変助かります」と話した。
また小、中、高校を卒業した京都・滋賀の交通遺児に対しては、同事業団からお祝いとして図書カードが贈られた。小学生6人(1人5000円相当の図書カード)、中学生14人(同7000円)、高校生21人(同1万円)の計41人で、図書購入に役立ててもらう。