京都新聞掲載「アクセス」


うなぎ丼で高齢者を笑顔に
「京極かねよ」無料提供10年目
(2018/08/27)

 「うなぎ丼」を月1回、高齢者に無料で提供する京都市中京区のうなぎ料理店の取り組みが今年で10年目を迎えた。猛暑の今夏も多くのお年寄りが訪れ、舌鼓を打った=写真。

photo  料理店は「京極かねよ」で、2009年5月から毎月15日の開店前に国内産ウナギを使った丼を70歳以上の30人に振る舞っている。店内に募金箱を設け、従業員の寄付金と合わせて毎月3万円を「高齢者福祉のために」と京都新聞社会福祉事業団に寄せている。

 今月15日もお年寄りが続々と詰めかけ、食べ終わると「ごちそうさまでした」「いつもありがとう」と笑顔で話していた。

 寄付も今年5月で10年目。同事業団は高齢者施設への介護用車いす贈呈などに役立てている。

 樋口英二郎社長(69)は「ウナギは高騰しているが、楽しみにしている方もおられる。お客様とのご縁を大事にするためにも続けたい」と話した。

 無料のうなぎ丼は毎月15日午前10時から整理券を配布し、同11時から提供している。