京都新聞掲載「アクセス」


事業団だより
養護施設の子の学び応援
(2018/08/27)

 京都府、滋賀県内の児童養護施設で暮らす高校生を対象とした京都新聞社会福祉事業団の「養護施設生徒奨学激励金」の贈呈がこのほど、京都市中京区の京都新聞社で行われた=写真。

photo  激励金は、京都新聞紙上の「誕生日おめでとう」コーナーや児童養護施設の子どもたちへの寄付金などを原資に1人3万円を贈っている。

 今年は、申請のあった京都府、滋賀県内の16施設147人に総額441万円を贈った。

 贈呈は施設を通して行い、この日出席した施設の担当者からは「激励金は子どもたちに手渡し小遣い帳をつけながら、クラブの遠征費や進学のための模試代や参考書の購入などに使っている」「卒園時に援助があるとありがたい。就職するにしても進学するにしても、家庭復帰することも難しく一人立ちしなければならない子も多い」などの声が寄せられた。

 児童養護施設の子どもたちのためにと今年5月、1億円の寄付をした京都市左京区下鴨の会社社長玉田靖範さんは「施設の子どもたちに勉強やスポーツに励み、明るい社会生活を送れるようになってほしい。寄付文化も広がってほしい」と思いを寄せている。