京都新聞掲載「アクセス」


神仏、身近に感じて
東寺で版画展(2018/10/15)

 画家、観瀾斎(かんらんさい)さん(72)=兵庫県丹波市=の作品展(京都新聞社会福祉事業団など後援)が京都市南区の東寺食堂(じきどう)で開かれており、訪れた人たちは優しさにあふれる作品に見入っている=写真。

photo  福知山市出身の観瀾斎さんは、独学で仏版画を習得、独自の作風が多くの人に親しまれている。東寺での展覧会は13回目。

 平和を願った思いを込めた「鳳凰」(木版画)や迫力を感じさせる「昇龍」(墨彩画)などの龍画、やさしい表情をした菩薩画、世界最長という木版画「百観音(縦2メートル、横28メートル)」など約200点が展示されている。

 会場には多くの観光客らも訪れ、独自の仏版画の世界を興味深く味わっていた。

 観瀾斎さんは「少しでも多くの人に神仏を身近に感じて親しみをもっていただき、安らぎや癒やしになればうれしい」と話していた。

 12月24日まで。入場無料。