京都新聞掲載「アクセス」


画家としての夢ふくらむ
上京で長嶋さん作品展 1200人来場し手ごたえ(2018/10/22)

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写真は長嶋さん(右)と母みちるさん
 「画家としてもっと活躍したい」と夢をふくらませるのは、京都市左京区の高機能自閉症の作家、長嶋柊(とう)さん(19)。14日まで上京区で開いた作品展に約1200人が訪れ、手ごたえをつかんだ。

 障害のある人の作品や表現を紹介しようと「きょうと障害者文化芸術推進機構」が企画、会場を提供した。

 「TALKEN ABOUT(トークン・アバウト)...」と題した作品展には、グラフィックソフトで描いた人や電車、国旗などを色鮮やかに表現した作品やオイルパステルで描いた絵日記など独創的な約300点を出品した。

 長嶋さんは千葉県出身で、京都市で本格的な作品展を開くのは初めて。8月末からの会期中、外国人観光客も多数来場し、「海外の人にも見てもらいたいという夢もかなった」と喜び、「こんな展示の場がもっと増えれば」と話していた。